独立分詞構文とは主節と従属節の主語が違う場合、現在分詞や過去分詞、などを使って分詞構文と同様に理由や時、付帯状況などを表します。
分詞構文と違うところは従属節の主語は省略できないところです。
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1.理由を表すBecause、Asからbeing、withへの書き換え
Because there was no homework, Jane played with her friends.
There being no homework, Jane played with her friends.
With no homework, Jane played with her friends.
宿題がなかったのでジェーンは友だちと遊んだ.
主節の主語はJane、従属節の主語はthere(形式主語)でhomeworkは意味上の主語です。
従属節の主語と主節の主語が違う場合は従属節の主語thereは省略できない。
ゆえにthereを付けたままwasをbeing に変えます。
もう一つは前置詞with+no名詞で~がない状態なのでという形にします。
As it was fine outside, we all went camping.
It being fine outside, we all went camping.
外は晴れていたのでみんなでキャンプに行きました。
Be動詞が使われているのでwasをbeing に変化させてAsを省略しています。
主節と従属節の主語が違うのでItは省略できません。
主節の主語はweで従属節の主語はitです。
2.Becauseから主語+not+動詞ingへの書き換え
Because the students did not understand the lesson, the teacher got angry.
The students not understanding the lesson, the teacher got angry.
生徒たちは授業を理解しなかったので先生は怒った。
主節の主語はthe teacherで従属節の主語はThe studentsです。
それぞれの主語が違うのでthe studentsは省略できません。
the studentsの後にnotを付けてunderstandをunderstandingにします。
3. Becauseから主語+not having been+動詞ingへの書き換え
Because the audience had not been listening to the song, the singer got angry afterwards.
The audience not having been listening to the song, the singer got angry afterwards.
聴衆は歌を聞いていなかったのでその歌手はそのあと怒った
従属節は過去完了進行形(had+been+現在分詞)過去の前に起こったこと、~していた)で主節は過去形です。
それぞれの主語が違うのでthe studentsは省略できません。
否定文なのでまずnotを付けます。そのあとhaving+been+~ingにします。
4.Although(~だけれども)から主語+動詞ingへの書き換え
Although the smartphone was ringing, no one answered the call.
The smartphone ringing, no one answered the call.
スマホが鳴っていたけれどもだれも電話に出なかった。
主節の主語はno oneで従属節の主語はthe smartphoneです。
それぞれ主語が違うのでthe smartphoneは省略できません。
続いてwas ringing は現在分詞ringingだけにします。
5.As(理由)から主語+having+過去分詞への書き換え
As the waiter came, we ordered our meal.
The waiter having come, we ordered our meal.
ウェーターがやってきたので私たちは食事を注文した。
従属節の主語はthe waiterで主節の主語はweなのでthe waiterは省略できません。
またこの文は過去形ですが、ウェーターが先で注文が後なのでhaving comeと完了表現になっています。
6.付帯状況:主節を詳しく説明している主語+動詞ingへの書き換え
Since the sun was rising, we took a walk on the beach.
The sun rising, we took a walk on the beach.
太陽が昇ってきたので私たちは浜辺を散歩しました。
従属節の主語はthe sunで主節 (we took a walk on the beach.)の主語はweです。ゆえにthe sunは省略できません。
私たちは浜辺を散歩しましたという状況を詳しく説明しているのがThe sun risingの部分です。
このように分詞を使って主節の状況を詳しく説明するのが分詞構文の付帯状況です。
7.慣用句で使われる分詞構文
1.weather permitting:天気が許す限り
Weather permitting, the concert will take place the day after tomorrow.
お天気が許す限り、コンサートは明後日行われるでしょう。
2.all things considered:全体を考慮すると
All things considered, my plan went well. go well :うまくいく
全体を考慮すると、私の計画はうまくいった。
3.being the case:~ということを考慮に入れると
Being the case that the world economy is not doing well, prices are likely to keep rising. be likely to :~しそうだ
世界経済がいまく言っていないことを考慮に入れると物価はどんどん上がるだろう
4.granting:~を認めるとしても
Granting that your opinion is correct, it doesn’t mean everything will be approved.
be approved:承認される
あなたの意見が正しいとしてもすべてが通るわけではない
8.まとめ
独立分詞構文の書き換えルール
- 主節と従属節の主語が違うので従属節の主語は省略できない
- beingは省略できない
- 現在完了、過去完了の文は主語+having+過去分詞
- 現在完了進行形、過去完了進行形の文は主語+having+been+動詞ing
この際分詞構文の復習もしておこうかなとお考えの方はどうぞこちらまでお越しください。