仮定法過去の本当の使い方、would と could の違い、これでスッキリ3つの表現方法

英語

仮定法という耳慣れない英文は何か違和感があるかもしれませんが、日常生活の中で自分の不満足な部分を掘り起してみてください。

すると、~ならば~になるかもしれないという気持ちを基本にしていれば、必ずや改善の発想が湧いてきます。それが仮定法の文章です。

英文に関しましては、仮定法はbe動詞はwere一般動詞は過去形助動詞はcouldかwouldですのでぜひマスターしましょう。

1. I wish+主語+動詞の過去形の構文

どうしても実現できないことや現実と正反対のことを~であればなあと表現するのに使われます。

構文にはどんなものがありますか。

構文としては I wish+主語+be動詞の過去形であるwereを用います。wasを使いたいと思ってもwereです。

また、 I wish+主語+助動詞の過去形一般動詞の過去形)の構文があります。たいていはwouldかcouldが使われます。

*自分の願望がI wishです。

  • I wish you were a singer. あなたが歌手だったらなあ。(歌手ではない。)
  • I wish he were a professional tennis player. 彼がプロのテニスプレーヤーだったらなあ。(プロのテニスプレーヤーではない。)
  • I wish that convenience store were open. コンビニが開いていればなあ。(コンビニが開いていない。)
  • I wish I could get on the bus. そのバスに乗れたらなあ。(バスに乗れない。)
  • I wish I had a nice car. 素敵な車を持っていればなあ。(素敵な車を持っていない。)

2. If I were you, 主語+would (could)の構文

現実には違うので~はできない。つまり、もし~なら、~なのにという仮定のwereを使った表現です。

カンマの後の文の助動詞はwouldかcouldかの選択になります。

どちらを使うかはどんな判断をすれば良いでしょうか。

どちらを使うかは文の意味から判断しましょう。

例えば、もし~ならあのバスに乗れるのにであれば乗ることができると解釈できますのでcanの変化であるcouldを使ってください。

もし~ならそんなことはあきらめるだろうにであればこれから先あきらめるでしょうというwillを意識させる文になっていますのでwillの変化であるwouldを使います。

  • If I were at school ground, I would play soccer. もし私が校庭にいればサッカーをするだろうに。(未来を意識した文章なのでwillの変化wouldを使っています。
  • If it were Sunday today, I could go hiking. もし今日が日曜ならハイキングに行くだろうに。(行くことが可能と読み取れるのでcouldです。
  • If he were rich, he could buy that house. もし彼がお金持ちなら、あの家を買うことができるのに。(買うことができるのにですから、明らかにcouldですね。)
  • If she were a smart girl, she would give up such a thing. もし彼女が賢い女の子なら、そんなことはあきらめるだろうに。(あきらめるでしょうから未来のことと判断できます。ですからwouldです。)

3. If I could (had)~, 主語+助動詞の過去形の構文

助動詞の過去形を使うと、現実の立場や状況に対して改善したい気持ちを表現できます。

  • If I could study English harder, I could become an English teacher. もし私が もう少し英語を頑張れば、英語の先生になれるのに。
  • 頑張る気持ちがないので先生になることが不可能。
  • If he could run faster, he could catch that bus. もし彼がもう少し速く走れることができれば、あのバスに乗れるのに。
  • 速く走れないのであのバスに乗れない。
  • If I had a train ticket ,I could go to Kyoto. もし列車のチケットを持っていれば、京都まで行けるのに。
  • チケットを持っていないので京都まで行けないだろう。
  • If I had a lot of Christmas presents, I could give them to many children. もしたくさんのクリスマスプレゼントがあれば、多くの子供たちにそれらをあげられるのに。
  • クリスマスプレゼントがたくさんないので多くの子供たちにあげられない。

4. 和文を仮定法に書き換えて英文にしよう

~がしたいのに、~ができない~ができたら~だなあと書き換える練習をしましょう。

まずは、日本語を変換してから仮定法にしてください。

  • 私ははあの英語の辞書が欲しいのだけれども、手に入れることができません。 あの英語の辞書を手に入れることができたらなあ
  • I wish I could get that English dictionary.
  • 彼は兄弟がいないので毎日楽しく遊べない。 もし彼に兄弟がいれば、毎日楽しく遊べるのに
  • If he had some brothers, he could play with them merrily everyday.
  • 彼女は今日とても忙しいので娘とお買い物に行けない。もし彼女が忙しくなければ娘とお買い物に行けるのに
  • If she weren’t busy today, she could go shopping with her daughter.
  • 私はあまりに心配しているのでその絵を完成できないだろう。 もし私がそんなに心配していなければ、その絵を完成できるのに。
  • If I weren’t worried about too much, I could finish up the picture.

5.仮定法の3パターンを完全理解

仮定法過去は現在のことを表現しているのですが使われている単語はbe動詞の場合はwereです。

一般動詞は過去形で、助動詞はcouldあるいはwouldを選びます。

表現パターンは一つめは I wishで自分の願望を表しています。

二つめは If I were ~のようにbe動詞を使って、自分(ほかの人、ものごと)がどういう状態であれば、こうなるのにを表現しているのです。

三つめは If I( you, he, she など)+動詞の過去形を使っている用法ですが、表現法は二つ目と同じになります。

  • I wish I could go abroad. 外国に行くことができればなあ。
  • If I were you, I could not do such a thing. もし私があなたなら、そんなことはしない。
  • If I had a lot of money, I could buy expensive clothes.お金がたくさんあれば、高価な衣服を買うだろうに。

6.まとめ

今回の仮定法は仮定法過去と言いまして、現実と反対のことを伝えるのに用いられる用法です。

さらに仮定法過去完了という用法があります。これは過去の事実と反対の事柄を述べるときに使用します。

例文はつぎのようになります。もしあの時電車に乗っていれば学校に遅刻はしなかったろうに。

実際は電車に乗っていなかったので学校に遅れてしまったという事実を悔やんでいます

この構文は高校生になってから学習します。中学生の英語の学習はまだまだ入口にすぎませんのでこれからも学習を続けることを期待します。

ifを使った条件の文がありますよね。仮定法の用法とはどう違うのか教えてください。

はい、例文で説明します。

もし明日雨ならばハイキングは中止になるでしょう。 If it is rainy tomorrow, going hiking will be called off.

説明

ifを使った条件文は現在形で表すというルール(英文法)があります。

ですからtomorrowが使われていても現在形のisです。

またgoing hikingのgoingは行くことという動名詞です。

カンマの後の文は未来形でwillが使われます。be called offは意味のうえで受動態です。(中止される→中止になる)

*さらに仮定法を追及されたい方は仮定法の特別な形の探求がありますのでどうぞお越しください。