受験生になるまでなんとなくこうなんだとか、新しい単元を学習しても前の単元とのつながりをきちんと意識しないでここまできてしまったと悩んでいる方いませんか?
高校生になればグラマー(文法)をきちんと学習する時間があるので英語に対する興味もかなりわいてくると思います。
ですが、中学生でもグラマーを少しでも意識して学習されていれば今後の英語の学習が楽しいものになるのではないでしょうか。
1. be動詞と一般動詞の定義
be動詞にはどんなものがあるかみていきましょう。
be動詞:現在形はis、am、are 過去形はwas、wereの5つです。
A is a doctor. A=a doctor Aは主語でa doctorは補語といいます。
*be動詞は主語と補語をつなぐ働きです。またbeそのものは存在を意味しています。
次は一般動詞についての説明です。
*一般動詞の自動詞:目的語をとらないで補語(形容詞など)をとる動詞(become,look,soundなど)を自動詞と言います。
B looks happy.(Bは幸せそうだ。) B=happy Bは主語でhappy(形容詞)は補語といいます。
自動詞は主語の様子、状態を表すために形容詞などを使います。
*一般動詞の他動詞:目的語をとる動詞(play、like、visitなど多くの動詞)を他動詞と言います。
B plays tennis.(Bはテニスをする。)Bは主語でtennisは目的語といいます。
他動詞は主語の行動、状態を表すために目的語(名詞、代名詞など)を使います。
よくある誤解を説明します。
- be動詞と一般動詞をそのまま合わせて使ってしまう。それは進行形や受動態を十分に理解してないことが原因です。
次は改善方法です。
be動詞と一般動詞が同時に使われるときは一般動詞が変化します。
進行形:A is playing baseball. Aは野球をしています。
受動態::B was helped by A. BはAによって助けられた。
これら2つの用法は~していますと~されるという進行形と受動態です。これらの違いをマスターすれば誤解がなくなります。
2.be動詞は受験でどう使われているのか
be動詞プラス名詞 (中1の範囲)を説明します。
- He is a boy.
- She is a pianist. 太字が名詞です。
be動詞プラス形容詞(中1の範囲)について説明します。
be動詞プラス形容詞のセットが動詞の役割を果たしています。つまり形容詞が単独で使われるときは名詞を修飾するときです。
- He is kind.
- She is happy.
- They are tired.
- We are sad.太字が形容詞です。過去形の文にするときはbe動詞だけを変化させます。
過去形の文の例
He was kind. She was happy. They were tired. We were tired.
これらのようにisはwasに、areはwereに変化して過去形を表しますが、形容詞は変化しません。
be動詞プラス前置詞、副詞 (中1から中3の範囲)でも動詞の役割を果たします。
次のような例があります。
- He is at the station. 前置詞
- She is in the room. 前置詞
- We are out.(外出している) 副詞
- I’ll be back. 副詞
- He is around the corner. 前置詞
- He is next to me.(~のとなり)前置詞 これらの例文は~にいますを表しています。
be動詞プラス動詞のing (中1範囲)は進行形と言って動きを表現します。
現在進行形(~しています)
- He is swimming very fast.(泳いでいます)
- We are running slowly. (走っています)
過去進行形(~していました)
- He was swimming.(泳いでいた)
- We were running.(走っていた)
be動詞プラス動詞の過去分詞 (中2の終わりから中3の範囲)は受動態といいます。意味はbe動詞が現在形のときは~されるです。
これらを過去の文にするとisがwasにareがwereに変化して、意味も~された変わってきます。
次のような例文があります。
- English is spoken all over the world. (英語は世界中で話される。)
- These letters are written by him.(これらの手紙は彼によって書かれる。)
haveプラスbe動詞の過去分詞beenプラス動詞のing (中3の範囲)は現在完了進行形といいます。意味はずっと~していますで継続を表しています。
She has been practicing the violin for two hours. (2時間ずっとバイオリンを練習しています。)
このほか現在完了形にはhave(has)プラス過去分詞で継続を表すことができます。
見極め方は文章の終わりにfor ten years(10年間)、since last year(去年から)などが付いるかどうかで判断します。
例文:He has stayed in Japan for thirty years.(彼は日本に30年間滞在しています。)
疑問文の作り方まとめ
be動詞、have動詞があるときはどんなbe動詞でもhave動詞でも前にもってきて?をつければ完成です。
- It is rainy today.–> Is it rainy today?
- She has lived in London.–> Has she lived in London?
否定文の作り方まとめ
be動詞、have動詞があればbe動詞の後にnotをつければOKです。haveもhasも同じです。
- I have finished my homework.–> I have not(haven’t) finished my homework.
3.一般動詞のルール
①現在形のルールをマスターしましょう
He、She、Itで始まる文章には気を付けましょう。三人称単数(彼、彼女)、三人称単数扱い(それで言い換えられるもの)は動詞の後にSなどが付きます。
肯定文
- He studies English.
- She plays tennis.
- Tom goes to school.
- It rains today.
*They study English. We play tennis. I write a letter. You buy a book.これらの文は動詞の変化はありません。
He、She、Itで始まる文章には気を付けましょう。三人称単数(彼、彼女)、三人称単数扱い(それで言い換えられるもの=bus,shopなどものや事の場合)は動詞の後にSなどが付きます。
*人称について
- 自分は一人称単数形(1人)で自分たちは一人称複数形(2人以上)
- あなたは二人称単数形(1人)であなたたちは二人称複数形(2人以上)
- 彼、彼女は三人称単数形(1人)でTom=He、 Mary=She
- 彼ら、彼女たちは三人称複数形(2人以上)、Tom and Mary = They
- それ(it)は三人称単数扱いで彼、彼女と同様に扱うという意味です。それら(they)は三人称複数扱いなので彼ら、彼女たちと同様に扱います。
疑問文
- Does he study English?
否定文
- He doesn’t study English. She doesn’t play tennis. It doesn’t rain today.
主語がHe、She、Itのときは主語の後に doesn’tをつけて動詞は原形です。主語がThey、We、I、Youのときはdon’tを用いればOKです。動詞は原形のままです。
②過去形ルールをマスターしましょう
肯定文
- He played tennis. I played tennis. They played tennis. We played tennis.
すべての主語の次に動詞の過去形を書けば良いことになります。
疑問文
- Did he play tennis? Did they play tennis?
過去形の疑問文は主語がどんな人称でもDidを先頭にもってきて動詞は原形です。
否定文
- He didn’t play tennis. They didn’t play tennis.
否定文は主語がどんな人称であっても didn’t プラス動詞の原形です。
③三人称単数形現在の動詞の変化をマスターしましょう
- stay–>stays (yの前のスペルがaiueoのどれかであれば変化なしでsをつけるだけです。)
- study–>studies (yの前のスペルがaiueo以外であれば変化させます。)
- teach–>teaches (発音をしてみて、ズで言いずらいときはイズになります。ティーチイズ)
- watch–>watches (発音をしてみて、ズで言いずらいときはイズになります。ウォッチイズ)
- have–>has (特殊なものはそのままおぼえましょう。)
- eat–>eats、enjoy–>enjoys、write–>writes、borrow–>borrows(多くはsをつけてOKです。)
④現在形、過去形をマスターしましょう
- write(書く、ライト)–>wrote(ロウト)
- take(持っていく)–>took(トゥック)
- speak(話す)–>spoke(スポウク)
- rise(のぼる、ライズ)–>rose(ロウズ)
- grow(成長する、グロウ)–>grew(グルー)
- draw(描く、ドロー)–>drew(ドゥルー)
- eat(食べる)–>ate(エイト)
- break(破る、ブレイク)–>broke(ブロウク)
- win(勝つ)–>won(ワン)
- teach(教える)–>taught(トート)
- buy(買う)–>bought(ボート)ボウトと発音したら船のボートのことでboatです。
- find(見つける、ファインド)–>found(ファウンド)
- このほかにもたくさん動詞がありますので新しい動詞、すでに学習しているが覚えていない動詞は機会があるごとにこまめに覚えましょう。
4.まとめ
中1の最初はbe動詞から学習し始めます。is、am、areからなので疑問文、否定文も簡単です。
ところが、つまずき始めるところは決まって三人称単数形からです。
be動詞のルールと違ってDo、Does、don’t、doesn’tの区別をしなければならないからです。
そのうえ、主語が三人称単数形のときは動詞にsやes付いたりと作業を忙しくさせます。
その煩わしさなくすためにも、人称についてしっかりと整理をして一般動詞をマスターしましょう。
ここを乗り越えれば英語の学習はスムースにいくことでしょう。さらに英語の上達を図るために形容詞や副詞を学習してみませんか。