気づきにくい特殊な仮定法:‘As if’、‘It is time’、’If only’、‘Ifの省略’の完全ガイド

高校英語

仮定法と言えば真っ先にIfから始まるものと思ってしまいがちですが、今回は仮定法の中でもこれが仮定法なのと思われるような特殊な形をしたものをメインにして解説したいと思います。

1.まるで~のようを意味するas ifの使い方

as if の後の文は仮定法過去で表現されます。理由は現実ではまだ起こっていないことを言ってるからです。

She speaks as if she knew English well. まるでよく知っているかのように話す

She spoke as if she knew English well. まるでよく知っているかのように話した

主節よりひとつ前の時制の表現するときは完了形 had+過去分詞を使います。

She spoke as if she had known English well. まるでよく知っていたかのように話した

2.~する時間だを意味するIt is timeの使い方

It is timeも as if と同様に仮定法過去を使います。理由は~する時間だを意味する It is time~ですが~以下の文が現実に起きていないからです。

It is time you had lunch in the cafeteria. 昼食をする時間だ

It is about time you brushed your teeth. そろそろ歯を磨く時間だ

It is high time you did your homework. もう宿題をしてもいい時間だ

3.今ある願望、過去の出来事に対する願望If onlyの使い方

If only + 仮定法過去で強い今ある願望(I wish)を表します。

If only I could pass the entrance exam. 合格できたらなあ

If only + 仮定法過去完了過去の出来事にたいする願望を表します。

If only I had studied harder for the entrance exam. もっと勉強していたらなあ

4. ifを省略する書き換え法

仮定法過去:現在の事柄と反対のことを表します。

仮定法過去の一般形

*If+主語+動詞の過去形(be動詞はwere), 主語+would(should)動詞の原形

If I were you, I would attend the meeting. もし私があなたなら会議に出席するのに。

書き換え Were I you, I would attend the meeting.

仮定法過去完了:過去の事柄と反対のことを表します。

仮定法過去完了の一般形

*If+主語+had過去分詞, 主語+would(should)have過去分詞

If I had not forgotten my homework, I would not have been scolded by my teacher.

もし宿題を忘れていなかったら、先生に怒られることはなかっただろう。

書き換えHad I not forgotten my homework, I would not have been scolded by my teacher.

仮定法未来 : 実現しそうもないときに使います。

仮定法未来の一般形

*If+主語+should (were to)+動詞の原形, 主語+would,should,could,might (will, shall, can, may)+動詞の原形

If you should come here, he would be happy. 万が一あなたがここに来たら彼は喜ぶでしょう。

書き換えShould you come here, he would be happy. 

5.仮定法過去完了と仮定法過去が混在している文

条件節が仮定法過去完了で過去の出来事に対して仮定をして、主節は仮定法過去で現在の状態について表しています。

If I had studied English harder, I would be a college student now.

英語をもっと勉強していれば今頃は大学生なのに。

考え方過去の時点で英語をあまり勉強しなかったので今大学生ではない。

If you had studied for the English test, you would get full marks now.

英語の試験に備えて勉強していれば今頃は満点なのに。

考え方過去の時点で英語の試験に備えて勉強していなかったので満点はとれていない。

6.If it were not forWithout But for などの書き換え

仮定法過去の書き換え3パターンです。:現実の出来事と反対を表現

あなたの助けがなければ事業に成功しないでしょうを英文にしましょう。

考え方現在あなたの助けがあるから私は事業に成功できるという状況を表しています。

書き換え3パターン

  • If it were not for your help, I could not succeed in business.
  • Without your help, I could not succeed in business.
  • But for your help, I could not succeed in business.

仮定法過去完了の3パターンです。:過去の出来事と反対を表現

あなたの助けがなかったならば事業に成功していなかったでしょうを英文にしてください。

考え方あなたの助けがあったから事業に成功したという過去を振り返ったことを表しています。

書き換え3パターン

  • If it had not been for your help, I could not have succeeded in business.
  • Without your help, I could not have succeeded in business.
  • But for your help, I could not have succeeded in business.